君と旅の途中

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「あーっ……疲れた……」















「本当にな……」


















げんなりとした穂希が伸びをする横で、俺は肩をぐるっと回し、深いため息をついた。

































先ほど入学式を終えたばかりで、長時間体育館で座らされていた体は冷え固まってがちがちに凝り固まっていて。























精神年齢は成長したとは言っても。教頭の話は相変わらずくそつまんねぇままだった。





































通りでうるせぇ禿げネズミなどと悪口を言われるわけだ。





























先生の話が長いだの、パイプ椅子がギシギシいっていただの愚痴を言いつつ正門まで歩いていく。



























春ということもあって学校の塀沿いに植えられた木は桜が満開に咲いていた。