BLOOD VAMPIRE




「日向、助けて!!」


「ん?どうした?……げ、奏多先輩!!」


「げ、ってなんや!失敬な。日向、見ないうちに大きくなったなぁ。」



懐かしむように
日向を見る先輩。


「てか、まだリリカのこと諦めてなかったんすか?」



「当たり前や!!」



呆れ顔の日向に
どーんと胸を張って
ドヤ顔をする先輩。


ダメだこの人…
どうかしてる。



すると騒ぎをかきつけた
レイが怒りの形相で
私たちを睨むと



「営業妨害をしに来たなら帰ってください。後ろのお客様たちに迷惑です。」



先輩に丁寧な言葉を述べる。


「俺が居ない間の新入りか?まあ、ええ。ほな、放課後迎えに来るで!!」



そう言って私のクラスを
立ち去る先輩



あの人は一体
何しに来たんだーーー?