「ご、ごめん」


「全く、僕を待たせるなんて100年早いよ」



く~っ!!
何て生意気な弟!!


「しょうがないじゃん!!文化祭の衣装作ってたんだから。」



「執事喫茶だっけ?」



「そうだよー。」



「僕も遊びに行くよ。レイ兄の晴れ姿が見たいからね。」



「晴れ姿って…大袈裟ね。ただの執事じゃない。」



「さあさあ、お喋りはその辺にして、夕飯を召し上がって下さい。」



座っている莉央斗の
横に立ち料理の蓋を開ける



「いい香り…美味しそう…」



「当たり前です。私を誰だと思ってるんですか?」



ムカつく!!
ヴァンパイアのくせに
料理まで上手いとか反則だよ!!



「早く食べないと冷めますよ?」


「ふんっ、いただきまーす!!」



腹ペコだった私は
レイの料理を綺麗に
平らげたのであったーーー。