BLOOD VAMPIRE




「教えてあげよーかぁー?」



突然、窓方面から
声が聞こえてきて
みんな一斉に振り返る



そこには黒曜のドレスを
身に纏った少女がいて
窓の淵に座りながら
こちらを見下ろしていた。



「誰だ!!!貴様!!!アクアロゼンタ!!」



不法侵入者にいち早く
攻撃をくだすシャロンさん



しかし、その攻撃は
相手の体をすり抜け
窓ガラスを粉砕した。



「体をすり抜けた!?」




一体どういうこと?
彼女は何者なの?



「無駄よーっ!これは原子的に映し出した幻影なの。本体は別のところにいる…。私はミリシアNo.5のマリン」



「マリン・ソロル…。何故、貴女がここに…。」



レイが心底驚いたような顔で
彼女の名前を呟いたーーーーーー。