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一人暗闇をトボトボ
歩いていると……
「ちょっと、そこのお姉さん」
誰かに呼び止められた
「はい………君、誰?」
見た感じ中学生くらいの
男の子が笑顔で立っている
知り合いにこんな子いたっけ?
「お姉さんの血ィちょーだい?」
しかしその男の子は
私の質問に答えることなく
わけのわからない
発言をしたかと思えば
いきなり飛びかかって
きたではないか。
は?ちょ!?
私は間一髪で
それを交わした
何?なんなの!?
コイツ!!
「やだなぁ……逃げないでよ。僕ね………お姉さんの特別な血が欲しいの」
「バカ言わないで!頭大丈夫!?」
「いや………それは嘘じゃないよ」
私が怒鳴り付ければ
男の子のモノではない
低くて透き通った声が
後ろから聞こえてきた
振り返れば全身黒づくめの
お兄さんが笑顔で
歩いてくるではないか………
何なの一体!?
全然意味が分からない!!
「嘘ではない。そいつも俺も君を求めてる………正確には君の"血"をね。」
さっきから血、血って
うっさいけど何!?
マニアックな趣味もちの
頭のおかしいお兄さんと
その弟?にしか見えないよ!!
「あ、ちなみに兄弟じゃないから」
私の考えていた言葉に
鋭い指摘がかかる
こいつエスパー!?
「blood vampire !!我らが王の邪魔をするなら排除する!!」
状況が掴めず混乱している
私なんてお構いなしに
訳の分からない事を
口走るcrazy boyたち。
「団体名で呼ばないで、虫酸が走る。俺の名前はレイ。覚えておきなよ糞餓鬼」
そう言ってどこから
取り出したのか
大きな鎌を持って
男の子目掛けて
振りかざ……………
ってええええええええっ!!
何してんの!?
気にくわなかったからって
殺しはいかんだろ!!

