同時刻ーーーーーー
「そう………ヒリアが殺られたなんて想定外だな。」
「どうやら、アリス・レイ・バーントが動き出した模様。ーーーーーロリエ様……次は私が参りましょう………!!」
「クフフフッ………頼もしいね。ルキア……。期待してるからね?………早く彼女に会いたいよ」
「かしこまりました」
ルキアがその場から去ると
「あははははっ!」
狂ったようにロリエは笑う。
「僕の大切な玩具(オモチャ)を壊すなんて………酷いなぁ。それに彼女は僕の物だ。愛してる…愛してるよリリカ。早く僕の元へ会いに来て…」
急に笑うのをやめて
近くを走るネズミを掴み
捻り潰すと
狂気に満ちた顔で
「絶対に渡さない!!!」
そう叫んだーーーーーー。
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次の日
日向も雪も元気に
登校してきた。
「あの…雪。」
「あ、りりかおっはよー!!え?なあにーそんな暗い顔しちゃって!!」
まるで昨日の事が
なかったかのように
元気な雪に戸惑いを隠せない。
「あのね、雪。昨日、聖くんが亡くなったの」
雪がどんな反応をするか
怖くて目が開けられない
「え?聖くんって誰?うちの学校にそんな人いたっけ?日向知ってる?」
「知らねー。」
嘘でしょ!?
どういうこと!?
私はその場から
走り出したーーーー
「あ、ちょっと!!りりか!!」
そんな雪の声も届かずに
私は職員室へ向かった。
「先生!!ちょと名簿見せてもらえます?」
「佐伯さん急にどうしたの?もう授業始まるから教室に戻りなさい!!」
先生の言葉を無視して
名簿を開く
2学年全員の名前が乗った
一覧表を上から見ても
下から見ても
聖くんの名前は乗って
いなかったーーーーー
「先生、烏間 聖くんてわかりますか?同じ2学年のB組にいた。」
「烏間 聖?そんな生徒うちの学校にはいないわよ?」
「そうですか…」
私は名簿を返して
職員室を出たーーー

