「今、そんなこと言っている場合ですか?」
そうだ…今は聖くんを
倒すことが先決だ。
涙を拭って立ち上がる
それとほぼ同時に
聖くんが攻撃を仕掛けてきた。
「わっ!」
私は間一髪で、その攻撃を避け
後方に降り立つ。
なんかまるでこの動き………
人間じゃなくなったみたいだ。
「何でもいいから武器を出して」
ニコニコ笑いながら
私を見つめるレイ
武器って…………
知るか!!
いきなり出せと言われても
わかるハズない!!
「しょうがない人ですね…」
レイがため息をついて
私に近づき人差し指を
私のおでこに当てる
ーーーーーーーーーー!?
その途端に脳裏に
言葉が流れ込んできて………
念を込めて武器を想像して
気力を放つ……………
ボンッ!
「うおっ!おもっ!」
ズッシリと重い私の武器は
レイのと違って
3つに枝分かれした
槍みたいなのに
丸い金具がかかっている。
レイはいつでも黒い鎌だ。
「全く、そんな調子じゃ、お友達救えませんよ?」
クスクス笑うレイに
イラつきを覚える
この感じ…いつもの私だ!
今ならきっと聖くんに勝てる!!

