BLOOD VAMPIRE




「まだまだ戦い方が甘いですわね。とりあえず今日はここまで。次は薔薇ちゃんと戦闘する予定だから、それまでに少し鍛えておいてくださいね。」



優しい笑顔で
再び指を鳴らすと
槍は消えて



私は解放された。



「じゃあ、私たちはお暇しますわ…」



女王様がそう言って
姿を消すと



他のみんなも
どこかへ去って行った。



部屋も元通りに戻り
一安心する私



正直、疲れた……



明日からまた学校なのに
勘弁してほしい



「お嬢様…お見事でしたよ。契約した私たちは魔力で繋がっております。貴女が魔力を使えば、それは私にもシンクロする…」



「そうすれば簡単に居場所が分かるってことでしょ?」



「さすがです。あとは色々な技を使えるようになることですね…」



レイの言葉に頷き
自分の手を見る



この手で私は
みんなを守るんだーーー。