そう強く思った瞬間
パァンッと水が割れて
大きく息を吸うーーー。
武器を手に持ち
ニヤリと笑うと
ミリアちゃんは
驚いた顔で私を見つめた。
「まさか…こんなに早く魔力を使えるようになるなんて…」
「私は負けず嫌いなの!まだ勝負は終わってない…次は私の番よ!クロスサンプラネット!!」
雷電がミリアちゃんめがけて
いくつも飛び交う
この技にはもう慣れた。
自分の手足のように
自由自在に操れる。
私が脳裏で指示した通り
動く雷電を軽々しく交わす
ミリアちゃん…
「正直、驚きましたわ…。でも私も負けず嫌いですの…。アクアリレント!」
さっきの呪文とは違う
ものを唱えると
フィールド中から
槍の形をした
水が現れる
「さあ、行きなさい!!」
ミリアちゃんが
指を鳴らすと
水は一瞬のうちに
氷に変わり
無差別に飛んでくるが
私をすり抜けてゆく
「全然、当たってないんですけど」
私が呆れ顔で
そう言うと
「ここが特別なフィールド内ってことを、もうお忘れでして?」
今度はミリアちゃんが
ニヤリと笑う
まさか!!
直様後ろを振り返ると
氷の槍がフィールドの
壁に当たって見事に
全部跳ね返ってきていた。
その槍は私を捉え
数メートル先の壁まで
突き刺さるーーーーーー。
それが全て服に
刺さったから
良かったものの
私は壁に貼り付けに
されてしまったーーーーー。

