BLOOD VAMPIRE




なんで!?


そう思った時には
既に遅く



大量の水が津波のように
押し寄せ私を包む



どうして魔力を
使えるの?



そう言いたいが
水の塊の中では
上手く喋れない…



このままじゃ
窒息死してしまう
なんとかして
脱出しなければ!!


焦る私とは正反対に
穏やかな口調で
話すミリアちゃん



「太陽の使者以外の力の持ち主は生まれた時から、その運命を背負い、いくつもの試練を耐えてきたのです…。」




水の中にいるのに
何故だかミリアちゃんの
声が綺麗に聞こえる



「契約者がいなくても力を使えるようになりなさい…sun blood。貴女なら出来る…」



信じられない…


生まれた時から
今までずっと…



私なんかよりも早く
こんな思いをしながら
戦っていたというの?



私…自分の力のこと
かなり甘くみてた…



自分だけじゃない。
みんな辛い思いを
していたんだ…



私…どこかで
みんなに甘えてた。



私なら出来る…
魔力を操れるーーーーー!!!