BLOOD VAMPIRE




シャロンさんの攻撃を交わし
蹴りを入れるが



そう簡単に
事は進まない


私の蹴りを避けた
シャロンさんは
すかさず私の腹に
ナックルを喰らわせる



「うっ…」



魔力無しでこの威力…
さすがヴァンパイア。



「待ってください女王様…。こんなのフェアじゃありませんわ。力の持ち主同士、二人きりで戦いましょう?」



今まで喋ることなく
シャロンさんの隣にいた
ミリアちゃんが



女王様に交渉を持ちかける。



ナイス!!ミリアちゃん!!



そんな私の思いとは
裏腹に顔を歪ませる
シャロンさん…



でもミリアが、そう言うならと
渋々フィールドから出て行った。



これで力が使えない同士
正々堂々戦える!!



けれど…ミリアちゃんは
ニヤリと口元を緩ませ



「アクアローラル!!」



使えないはずの
魔力を放ったーーー。