ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
佐伯家に戻り
まず夕食の支度を
済ませる
「執事の仕事も楽じゃありませんね。」
独り言のように
呟いたあと
坊っちゃまと
お嬢様を呼びに行く。
コンコン
「坊っちゃま夕食の時間でございます。」
「わかった。」
短い返事だけを残し
そのままリビングへと
降りて行った。
さて、次はお嬢様…
コンコンっとドアを叩き
ガチャリとドアを開ける
「失礼します。」
明かりの付いてない部屋で
ベッドに座りながら
窓の外を眺めているお嬢様。
カツカツと足音を鳴らし
お嬢様に近づくと
「ねぇ……レイ。」
振り向きもせず
冷め切った低い声で
私に言葉を投げたーーー。

