私は部活終了後、音楽室で後輩にその女のことを話していました。

「や、マジ怖かった!」

「お疲れ様です、先輩。」

――ゾワァッ

「「ぅひあ!」」

ただならぬ悪寒に私と後輩の2人は声を上げ、うずくまりました。

いた。

音楽室のドアに寄りかかっている…あの、黒い女。










数日後、後輩が何故か満面の笑みで私に伝えてきました。

「あの人、この前は技術室にいましたよ〜。」

皆さん、彼女の噂をするときはくれぐれもご用心。

すぐ後ろでその噂を聞いているかもしれませんよ?

ホラ、言ってるそばから貴方の後ろうしろ。

その、黒い女がね…。