そうして、楓を世にいうお姫様抱っこをして、2つの鞄を肩にかけて、俺の部屋のベッドでしばらく寝かせた
俺も熱で頭ボーってしてるんだよな
だけど俺が寝てたら、もし楓が起きた時に説明できないし
ということで、ずっと起きてることにした
ずっと名前を呼び続けていると、彼女は目を覚ました
驚いたような顔をして、声が震えているのを笑顔で誤魔化して……
楓は強い……
だけど俺の前では、弱い1面も見せて欲しい
そんなことを考えていたら、いきなりキスをしたいと言い出した楓
そうか……俺がずっとしなかったから……不安になったのか……



