森先輩……

亡くなる前後に、先輩は何と戦っていたんだろう。

何が見えていたんだろう。

少なくとも、俺たちは見えていなかった、見えていた俺たちもまるで化け物を見るかのようだった。

何が、先輩をあんな姿にしたのか。

暗い、出して、音が聞こえないと言っていた。

先輩の意識は、どこか密閉された空間に閉じこめられでもしたのだろうか。


それに……

最後の1日に表示されるあの言葉、

あれには、「私」と書かれてた。


待ち受けを作った奴は女だろう。

事件の発端

根本にいる奴は見えてきてる。


根元『ルート』がそこにある。

焦って分析を誤らなければ、答えは必ず導き出せる。

落ち着いて考えなくては

山岡も、敦子も、もう時間がない。


本気でルート……あの、『√の女』と立ち向かわなければ












俺たちに残された、カウントはゼロになる。