「んー、……どうしよっかなぁ」 あてもなく街へ来たのはいいけれど…。 しばらく歩いていると、ふと目に入ったのは、道の真ん中で勧誘している売れなさそうなホストだった。 ……どっかで見たことあるなと思っていた。 「……あ」 思わず、足を止めた。 「……雄ちゃん!」 「……未来ちゃん!」 「何やってんの?」 「俺みたいなの、こうやって地道に声でもかけたりしないと指名取れないからさ」