「当たり前じゃん」 平然と言うと、彼はなんだかおかしそうにフッと笑った。 「あー、俺これから出掛けるから」 「ふーん」 それだけ言うと、部屋を出て行った。 「…………」 ふと部屋を見渡してみると、落ち着いた雰囲気の部屋。 しかも、かなり広いし……。 カーテンを開けて窓の外を見てみると、そこには東京の街が一望できる景色が広がっていた。