きっと、そういうのって時間が経ってから分かるもんなんじゃん?」 「ふーん……」 「それに、お前が死んだら悲しむヤツいんだろ……」 「そんなの……いないよ」 「なんで決めつけんだよ」 「……じゃあ、例えば?」 「友達とか家族とか」 「友達なんていないし……家族も……死んだってことにしてるから」 「……は?」 すると、彼はおかしそうに笑った。 「だからっ、死んだの!」