―その時、本当に飛び降りそうになる彼女の腕をガッと掴んだ。 「……っ!?」 彼女は、それに驚いた表情をしたけれど、驚きを隠せないのは俺の方だった。 「ちょ、は!?お前マジで死のうとしてる訳!」 俺は、動揺を隠しきれなかった。 「……っ!?離してよ!」 暴れるこいつを、なんとか抑えようとした。 「ちょっと、落ち着けって!」