JOKER -東京の片隅で愛を探して-



「なに、お前ら知り合い?」



「や、知り合いっていうか……」



「知りません、こんな人」





雄輝の言葉を遮った。






「……あそ。つーか、なんでお前あんなとこ座り込んでた訳?」





私が座っている目の前の椅子に腰かけて言う。






雄輝は、黙ってそれを聞いていた。