迅が指差した方向を見てみると、そこには今までに見たことのない、言葉では言い表せないほどの綺麗なオレンジの景色が一面に広がっていた。 「綺麗……」 「な、すげーよな」 「もう朝かぁ……」 なにもかも、忘れさせてくれるくらいに綺麗なこのオレンジ色の景色はこの先、絶対に一生忘れないだろうと思えた。