「……これ」 借金分入った封筒を迅に差し出した。 「なにこれ」 「お金、ちゃんと金額分入ってるから」 「あー、はい」 納得した様子で、それを受け取った。 「……じゃあもう、あの店辞めんの?」 「うん。もう、いる意味なんてないじゃん」 「そっか。じゃあ、俺らの関係もなくなんだな」