数日後 「未来さん、指名です」 「はーい」 それから私は、迅のマンションに行くようにはなったものの、お互い忙しかったりで、ほとんど顔なんて合わせていない状態。 ……そんな日々が続いていた、ちょうどその時。 テーブルにつこうとして客の姿を見た途端、自分でも血の気が引いていくのがわかった。 「……なんで?」 思い出したくもない、彼だった。