さあ、気を取り直して、いや忘れられないあのミミズの気持ち悪さ……いやいや、忘れるんだ…!


一人身震いして、ルマとルアと手を繋いで歩き出す。


手を繋いだ瞬間、手のひらに違和感を感じた。

この違和感は左手。ルアと繋いでいる方だ。


僕は水が流れるかのように顔がサアッと青ざめるのがわかった。


「ル、ルア…ちょっと手を洗おうか」


ルアと同様、土で黒く汚れた手を公園に設備されている水道で洗った。


僕は洗っている間、震えが止まらなかった。


ルアのこの手で土を掘り僕と手を繋いだことは許容範囲だ。

だがしかし…ミミズを触った手で触られるとさすがに僕は我慢ができない。



これまでにない寒気と、ギラギラと照りつける日差しが僕を嘲笑っているように感じた。