ぐーきゅるるるぅ


「お腹の虫が鳴いたね」

「うぅ……」


ルマのお腹我鳴ったらしく、また顔が真っ赤になっている。


「朝ご飯食べようか」


こう考えると、ルアとルマは早起きしたんだな~。

いつもなら、8時過ぎに起きるのに。
現在7時45分頃。

ご飯を作れば、8時頃になるだろう。
いつもと変わらない。


「今日は何がいい?」

「んー……」


そんなに悩まなくても……。


「こーんふれーく!」

「なんでもいいよぉ」

「コーンフレークでいい?」

「うん」


ルアは良く食べるからな~。
多めに作ろうか。

僕も同じのでいいや。


ゴリッゴリッゴリッ

バリッバリッバリッ


「歯が折れたりしてない?」

「うん」


すごい鈍い音がする。心配だ。



「今日公園行きたいの!」


ルアが突如、叫ぶように言った。


「ぼくお花見る」

「いいよ」


ならその時に、ユイの好きな花があるか探そう。


「ママの好きなお花知ってる?」

「ううん」

「なら、その時教えるよ」

「今教えてよ~!」


ルアが話に加わり、スプーンを高く掲げながら言う。

スプーンの持ち手から伝った牛乳がルアの手に垂れた。


ルアが自分の手のひらを見て「およ…」と声を溢した。

それを拭きながら言う。


「あとでのお楽しみだよ」


笑って告げた。
その花が咲いている限り、だけど。

春という季節的には咲いている。

あとは、育てられているかという問題だけだ。

これは祈るしかない。