「何歳?一緒に来てるの彼氏?」



突然話しかけてきたその人は

少しハスキーな声で

見た目はちょっと怖いけど
笑顔がすごく愛らしい
とても顔の整った人だった。




「22です。彼氏じゃないですよ〜!」

「そうなんだ、若いね〜!!
俺何歳に見える?笑」


「う〜ん…20代後半くらいですか?」


「37だよ!やった〜
だいぶ若く見えてんだね俺!笑」



とても37には思えないくらいノリが良くて

いつの間にか話が弾んでいた。




「あっちょっと待ってて」


そう言ってカウンターの方に
向かっていったその人は

戻ってくるなりさっきのダーツで
勝ったであろうそのお札を渡してきた。



「えっ……?」




「俺の番号!気が向いたら連絡ちょうだい」




渡されたお札には

その人の電話番号が書かれていた。