「やべー俺もうねみーよ」
手慣れた感じで布団を敷いた篤史くんは
「ちゃんミキおいで!」
子供を呼ぶかのように笑顔で私を呼ぶ。
その笑顔につられ、私は篤史くんと同じ布団に入った
「俺さぁ、ベッドより布団のが落ち着くんだよね!最近シャバに出てきたからまだその感覚が抜けなくてさ、布団きっちり畳むのめっちゃうめーよ俺(笑)」
「えっ?!!捕まってたってことですか?」
「うん今回は5年だった。その前は4年。」
衝撃的すぎて、気付けば私は質問責めをしてしまっていた。
「何で捕まったんですか?
その時は彼女とか奥さんいなかったんですか…?」
「まぁ色々やってたからね…
嫁はいたよ。子供もいるけど産まれてすぐパクられたから離婚して
出てきてからは一切子供とも会ってない。」
淡々と話していたけど
その目はものすごく寂しそうだった
