「もし、幻ちゃん」

「何かしら、朧君」

「人前で眠ってはいけないよ」

「ええ。知っているわ」

「それなら良いんだ」

「あのね」

「何だい」

「朧君の前では眠る事は良いの?」

「構わないよ。好きにすると良い」

「どうして?朧君は困らないの?」


困らないのだろうか。

……誰が相手でも?