入学式は危険がいっぱい

 暖とわかれて、高校にはいった。
校舎には、入学生がいっぱいだ。
私は、「この輪の中に入れるのかと、入学早々心配だった。」
そんな心配は必要なかったみたいだ。
回りの男の子達が、次々に、話しかけてくれる。
でも、なんでだろう。
さっきまで、違う子といたのに。
男の子たちに、
「さっきの子たちはいいの?」
と聞いた。
「いいんだよ。 あっちが勝手に話しかけてきたんだから。」
と言われた。
私は、心の中で
(そっか、よかった。)と思っていた。
でも、安心はできなかった。
だって、みんなは気づいてないと思うけど、
私、、すっごい見られているんだけど。
私は、みんなに
「お手洗いに、いってくるね。」
と言って教室を出た。
トイレにつくと、さっきの女の子たちがいた。
みんなが、目をキラキラさせながらこっちを見ていた。
私には、理由がわからなかった。
お手洗いにいた女の子たちに、
「どうしたの?」
と、きいた。
みんなが、
「あなたが使っているバッグあの有名なブランドのだよね!」
と、みんな口々に質問してきた。
私は、
「そうだよ」
と、答えた。
そしたらみんなが、
「いいな~。」
「どこかのえらいさんの娘なの?」
と聞いてきた。
私は、
「そんなに偉いところではないけど、このバッグを作っている会社の社長なんだ」
と、答えた。
そう、私のお父さんは、日本のトップ財閥にも入ると言われている
会社の社長なのだ。
私は、特に気にしていないけど、みんなからしたらびっくりしているみたいだ。
みんなが、笑顔で
「じゃあ、この学校に友達あんまりいないよね?」
と聞いてきた。私は、
「そうだよ」
と、答えた。そうしたら、みんなが
「私、あなたと、友達になりたい。」
と、みんなが言ってくれた。わたしは
「いいの?」
と、聞いた。みんなが、
「いいよ~」
って答えてくれた。それからは、質問攻めだった。
まず、名前を聞かれて答えた。
そうしたら、みんなが
「可愛い名前だね!」
と言ってくれたので、私は嬉しかった。
そんな中、ずっと話していると入学式が始まる、
アイズがなった。みんなが一斉に移動している。
わたしもいどうした。
でも、男の子たちがすっごいこっちを見ている気がした。
先輩からも、視線を感じる。


みんなからの、視線にびっくりしたけど
怖い人では、ないからと心に言い聞かせ
頑張って式場まで移動した。
式場に入ると、さっきよりは視線の数が減った。
さっき友達になった子の1人、
ひまりちゃんに、
「なんで、みんなこんなにこっちみてるの?」
と聞いた。そうしたらひまりちゃんが、
「そんなの、美羽ちゃんが可愛すぎるからでしょ。」
と言われた。 同性に言われたのは、初めてだったから、
びっくりした。
「そんなことないよ。」
「ひまりちゃんのほうが可愛いよ!」
と私が言ったら、ひまりちゃんが、
「美羽ちゃん、今まで何回告白された?」
と聞かれたので、私は、
「20回ぐらいかな?。」
と答えた。本当は、50回ぐらいされてきたけど
そんなに詳しく言わなくていいかなと思ったから、
数を減らしていった。そうしたら、ひまりちゃんが、
「私は、10回ぐらい。 私のほうが少ないでしょ。
 だから、美羽ちゃんのほうが、もてるってこと。」
私は、びっくりした。こんなにかわいい子が、
私より告白された回数が少ないなんて。
「美羽ちゃんって、自意識低い?」
「低いも何も、私可愛くないじゃん。」
と答えた。そのあとに、ひまりちゃんが小さい声で言ってた言葉が私には聞こえてなかった。
「美羽ちゃん、気を付けないと高校生活ヤバいよ。
 暖君が早く、入学してこないと、美羽ちゃんが危ないのに。」
  


 教室に移動した場面から