あたしと伊沢は、軽い言い争いをしながら校門まで来てしまった。



「……はぁ、もう疲れたぁ」


あたしがそう呟くと、伊沢が笑った。



「明日はもう2人でクラス委員は出来ねぇな。」


あ……
そっかぁ……


「……だね。」


伊沢が、あたしを見つめてきた。


「…つまんねぇな……しずと一緒に日誌書いたり出来ねぇなんて……」


伊沢が、またあたしの頭を突っつく……その手が、優しくあたしの髪の毛を撫でた。



ドキン…………

ドキン…………


あたしの心臓が、鳴り始めた。