出会いの“キセキ”


「まじ汚なくても知らねーから!!」

そう言い顔を真っ赤にするカズキさん。

はちまきを受け取ると、そこには愛しい
『飯田麗騎』の文字があった。

「てか俺ミアビの洗わないで
使うー♪」

「え!??汚いですって!!!
まぁミアビもそのつもりでしたけど…」

「ミアビの匂い好きなんだよなぁ~」

「ミアビもカズキさんの匂い好きですよ♪」

ハハハ…
やっぱバカップルだ(笑)
まぁ付き合いたてホヤホヤだもんねー(笑)

それからカズキさんは、
また私の手を握った。

カズキさんは…
私の気持ちが読めてる感じがする。
多分…彼女の扱いになれてるのかなぁ?

「カズキさんっっ」

「ん??」

「あのー…」

「何した?」

やっぱ聞きづらいなぁ…

「何でもないですっ(笑)」