カズキさんは私のスクバから弁当2つを出すと
自分のスクバにゆっくりと入れた。
「せっかくミアビちゃん作ってくれた
弁当がグチャグチャなったら
嫌だし~(笑)」
「本当、ミアビ下手ですからね!!!」
「下手でも良いしっ♪」
そして、北斗団の集団は歩き出し
盛山公園へと向かった。
歩くのは、森の中。
かなり暗い。
しかも私が嫌いな虫がたくさん…
こわいし最悪~!!!
「大丈夫?」
「なんかー…
暗いし怖いし虫いっぱいいるし…」
すると、
カズキさんが手を繋いでくれた。
その手は温かかった。
「これで怖くないべ??(笑)」
恋人繋ぎ…
指を絡め合わせるなんて、私は初めてだった。
もう、ドキドキしてしょうがなかった。

