出会いの“キセキ”


「はい♪かっこいいですよ☆」
少し照れながら言うと
カズキさんは「ありがとう」と笑った。

気付くと、マイとユウタさんは他のところに言ったらしく、
体育館には私とカズキさん2人きりだった。

「ミアビちゃんって彼氏いた事ある?」

「あ……はい。一応……。」

その時私は思い出してしまった。
あの時の事を…

「どんな人だったの??」

「えっと………っ」

涙が出てきた。
こわかった…あの時の出来事がよみがえってきた。

自然と体も振るえ始めた。
嫌だ!!……
やめて!!!!……

突然泣き出す私に、
カズキさんは困っただろう…。

「ミアビちゃん!?」

「嫌だ…っひっく…嫌だよ……!!っ」

私はひどい状態になっていた。
「嫌っ…!嫌だよー!!!…」
頭を抱え込みそう嘆き続けた。