出会いの“キセキ”



そして私の腕を離した。

「なに?」

やばい…カズキさん怒ってる…。


「ミアビ……
 タバコとか嫌いなんですけど」

「そう」

「てかまだ中学生だし……」

「ふ~ん…」

そう言い排水溝にタバコを捨てた。


「………」

「………」

「怒った…?」

「何が?」

「だから…さっきの…」

「別いいし。ミアビはタバコが嫌なんでしょ?」

「………はい…」

「じゃあもうやめるから」

「本当ですか?」

「うん。やめたら俺のこと好きになる?」

「はいっっ」

「じゃあ約束するっ♪」

その時の笑った表情は
いつものカズキさんに戻っていた。

「カズキさんごめんなさい…」

「いいって♪」

そして私たちは手を繋いで家に入った。

しばらくテレビを見ていると
お姉ちゃんとマサトさんも家に入ってきた。


「ミアビー!!ツバサの彼女、やばいよ!!
 おっぱぃ大っきいし~!!!」

「まじ!?さすがだなぁ…」