それから学校へ着き、
玄関で靴を履き替えて
1学年棟まではカズキさんと一緒に行った。
「じゃっ補修がんばれ!!」
「はい……」
そして、カズキさんは階段を上がって
3階の3学年棟へと向かった。
すると、階段から男女の声が聞こえてきた。
私はハッとなり、階段を途中まで上がって
その男女の話を聞いていた。
「……なの!!!」
「んな事知らねーって!!!
俺は無理だから」
やっぱり予想通り……
それは、カズキさんと楓さんだった。
「ミアビみたいな奴のどこがいいわけ!?
アタシの方がカズキを幸せにできる!!」
「おめぇに関係なくね!?
しかもさ……
俺はミアビといる事が幸せなんだよ
おめぇといても絶望しか感じねーわ」
「絶………望………………?」
楓さんのすすり泣く声が響いた。
「お願い。別れよ」
「嫌……絶対…嫌…………」
「お願いします」
「いい……よ…?
その代わり……ミアビのこと…
思いっきりいじめるからっっ」
「あっそう。いじめれば?」
え……?
いじめれば って……
なんで…??
意味分かんないよ…

