出会いの“キセキ”


「アタシの事は…?
好きじゃないの…?」

「知らねーよ
お前が付き合わないとミアビいじめる
ってゆうから付き合ったんだろ」


「えっ!?」

脅迫して付き合ったの?
楓さん…
最低じゃん…

「けどカズキ…アタシは…」

「黙れっつてんの分かんねーの!?
もうどっか行けよ」

楓さんは泣き出し、2人の女子に
慰められながら帰っていった。


「ミアビ…俺のせいで…ごめんな…」

けど…そんなカズキさんの慰めに
甘えてられないと思った私は、
自力で立ち上がった。

「ミアビは…
こんなの全然大丈夫ですから!!……」

しかし、蹴られた腕が予想以上に痛くて
持っていたスクバが自然と落ちた。

「……大丈夫じゃないじゃん」

そう言うとカズキさんは私のスクバを持ち
私の手を掴んで玄関を出た。

「ちょっ…!!どこ行くんですか!?」

私はカズキさんの手を振り払った。

「ミアビん家」

「は?」


なんで私の家?

それくらい、一人で帰れるし…