「ミアビは別れる=嫌い
って考えて生きてきた。
だから、カズキさんがそう言うなら
カズキさんはミアビを嫌い
って、思っちゃいますから」
「好きだって…」
「好きなら…全力で守ってよ……
けど、カズキさんは諦めたんでしょ…?」
カズキさんは何も言ってこなかった。
「大好きでしたよ…?
けど、嘘つかれたのショックでした
もうメールとかしてこないでください」
そう言って、私はベランダへ行った。
非常階段からは、すすり泣く声が聞こえた。
そして私も静かに、
ベランダで涙をこぼした。
涙をふいて、3Eに入り、マイは私を
静かな所に引っ張ってくれた。
「ミアビにはうちもソウマも…
みんないるんだからね!!」
「ありがとう……」
6時間目が終わり、3Eから出るころ
カズキさんも教室に入ってきた。
目を真っ赤にして私を見ていた。
けど、私は決して目を合わせなかった。
「ミアビ…!」
名前を呼ばれたけど
私は振り向かなかった。
そして、黙って教室を出ると
何かの糸が切れたかのように
涙が溢れ出した。
「いやっ…嫌だよ…
別れるなんて…嫌!!!」
マイは必死で私を慰めてくれた。
ユウタさんも教室から出てきて
「ミアビ!!悪いのはアイツだけど
アイツの考えも分かってあげて!!」
ユウタさんも目が真っ赤だった。
「カズキなら…絶対強くなって
ミアビのこと迎えに来てくれるって!!」
私の涙は止まることは無かった。

