「俺は…ミアビが好き」
「だから?」
「ずっと一緒にいたい」
「……」
「……」
少しの沈黙の後、私が口を開いた。
「ミアビも一緒にいたいですよ
2人の気持ちが同じなら、
良いじゃないですか!!!
別れなくたって!!!!!」
「……」
「ほらまたそうやって黙る。
結局はミアビを守れない?
守ろうとしてない!!!」
「……」
「何がしたいの……
ミアビ…
カズキさんがわかんない…」
それでもカズキさんは無言だった。
私は立ち上がり
「好きじゃないなら
ミアビもカズキさんの事
好きじゃなくなりますから。
もういいですよ」
そう言い放ちベランダへ戻ろうとした。
すると、腕を掴まれて抱きしめられた。
「俺だって分かんねぇよ!!
けど!!ミアビを守ったって、
ミアビは絶対傷付く!!!
守るためにも…
別れる」
「ミアビは傷付いたって良いんです!!
カズキさんに別れよう
って言われるの、
どんだけ傷付いてるか分かってるんですか!?」
「それ以上に傷付くことしちゃうんだよ!!!」
「……」
「……」
私はカズキさんの抱きしめる手を振り払った。
こんなの…初めてだった……

