「と、とにかく!そういうわけだから!」
「ふーん。で、どこいくの?」
「それが………まだ決まってないの」
「はぁ?」
私の言葉に紀田が
呆れ声で眉間に皺を寄せる
「場所はこれから考えるから!」
「いや、いい……。うちの別荘行くぞ」
べ、別荘!!
鈴の狙い通りだ!!
「そう?じゃあ……お言葉に甘えて………「ただし………」
私が言い切る前に
紀田が喋り出す……
なんか物凄く嫌な予感………
「ただし………条件がある……」
はいきました!
嫌な予感的中………
本当に厄介な奴だ
柚より厄介!!!
「条件って何?」
「うちの別荘………目の前に海が広がってんだけど………」
「な、何よ?」
怪しげな笑みを浮かべる紀田に
思わず顔が引きつる
「お前の水着……俺が選ぶから」
「は………はぁあああああああああっ!?」
What?
何言っちゃってんの!?
変態どころの問題じゃないよw
デリカシー無し男か、お前は!!
私は目を見開いて
紀田を睨み付ける
ふと、鏡に映った自分の顔が
あまりにも恐ろしい形相だった
って事は内緒にしておこう。

