ドキドキドキ



う、うるさい!!!!!



鳴り止まない心臓の音に
少しイライラする




完全に私を下僕………
いや、ペット扱いしてる!!




何が、"ゆあは俺の"だ!!




紀田は私をからかって
反応を楽しんでいるに違いない




いつだってそうだったじゃないか!!




私が見た優しい紀田は
きっと幻だったんだ!!




落ち着け私ーーーーー





紀田が私を好きなんて
あり得ないし、私が
紀田を好きってのは
もっとあり得ない!!!!!




だってあいつは




勘違い妄想性悪変態男だもの!!





私はそんなしょうもない事を
頭の中で無限ループさせる……





よし………
全てを無かったことにしよう。






私はそのまま夢の世界へと
堕ちて行ったーーーーー