となりの紀田くん




「泣くなよ…」



そう言って私の涙を
親指で拭うと




「卒業式には間に合わなかったけど…ただいま。」



低くい声が心地よく響く




「本当だよ…ばか。おかえり…おかえり!!」



「バカ猿に、ばかばか言われたくねぇよ」



「何よ!人の気も知らな…っ!?」




ちゅっ



いきなり唇を塞がれ
呆然とする私



気づいた時には
涙も引っ込んでいて



紀田は唇を離し



「ばかって言った罰な」



そう言って優しく
微笑んだ



久しぶりの不意打ちに
顔が真っ赤に染まる



「好き…私、紀田が大好き」



「真っ赤な顔で告白なんて誘ってんの?」



「なっ///違っ///」



「嘘だよバーカ。……俺もお前が好きだ。」



甘く囁いてさっきよりも
激しいキスをする



「んんっ…」



苦しくなって
紀田の胸を叩くと
やっとこさ解放してくれた。



「はーい、そこのお二人さーん。校内でイチャイチャしないで下さーい」




「瑠威!!」



今のキス見られてた!?
そう思ったら恥ずかしくなって
更に顔が真っ赤に染まる



「何なの、ゆあ。まじ可愛い」



「てめぇ、殺すぞ」



瑠威の発言に
反応する紀田



「ゆあー!」



校舎から鈴と
梓くんが駆け寄ってきて



「紀田くんおかえり!」


「遅いよ!心配した」



紀田に笑いかける



「わりぃ…みんな。ただいま。」



このやり取り
凄く懐かしい。



1年ぶりだもんねーーーーー。