となりの紀田くん




「え…………ゆあ?」





バッと体を離され
肩を掴まれる




その瞬間…………
目の前を確認するが
誰もいなくて




自分の言ったことに
いまさら恥ずかしくなる。





「ゆあ………それって………」





「おーい、そこの二人!さっさと部屋に戻れ!!」





瑠威が何かを言いかけた
ところで見回りの先生が
やって来て





私と瑠威はそれぞれの
部屋に戻ったーーーーーー





ーーーーーーーーーーー




「あら、お帰りなさい。」




まるで何事もなかった
かのように





平然とした態度で
私を出迎える薔薇ちゃん。





「薔薇ちゃんってさ………怖いモノとかある?」




「?………無いけど」




「そっか」




「それが何か?」




「別に………何でもない」





「やっぱり、貴女おかしな人ね」





うん、やっぱり
薔薇ちゃんだけには
言われたくないw





「僕は………女が怖い………」






芽依亜ちゃん………






「怖くはないけど苦手だわ。」





顔をしかめて頷く薔薇ちゃん。
二人にも二人の物語がある……
きっと私みたいに辛い思いや
悲しい思いをしていたり
何かトラウマがあったり
しているのかもしれない。





「そう言えば、薔薇ちゃんって霊感あるんだっけ?」





「あるわよ………実際、この旅館いるわよ…………」





「な、何が!?」




急に怪しげな笑みを浮かべて
歩み寄ってくる薔薇ちゃんに
私は冷や汗を垂らして後ずさる。





む、むっちゃこえぇえええっ!!





壁まで追いやられて
耳元で囁かれる





「幽霊が。」





「ぎぃゃぁあああああああっ!!」






やめてやめて!!
殺されるぅっ!!!