となりの紀田くん




「何してんの?」




「何って見ての通りだけど?」





「桜庭それ本気で言ってんの?」





「本気だけど?つか今さら何?」





「何なんだよあのメール!」





メール??
それって私が送ったやつ?





「だって、そうでもしなきゃ………楠、来なかったろ?」





「は?」





桜庭くんの言ってる
意味が理解できないのか
梓くんが眉をひそめる。





まさかこれって…………






「わりぃ榎本さん。これも全部演技だったんだ!」





やっぱり!!




じゃあ、メールって
桜庭くんが別に送ったって
ことかな……………?





一体何を送ったんだろう?






「じゃあ、後は榎本さん頑張れ!ちゃんと言いたいこと全部言えよ?」






「うん、桜庭くんありがとう!」






「礼なら紀田とゆあにも言ってあげてよ!」






「うん!」






何を一人でくよくよ
悩んでいたんだろう?





知りたいなら
聞けば良かったんだ。





「えっと、どういうこと?」





いまだ状況を把握
できていない梓くんが
今度は私に向かって
聞いてくる。





私は意を決して
口を開いたーーーーー






「梓くんは私のこと嫌いになったの?」







ダメだーーーーーーー






口に出したら涙が
溢れ出しそうになってきたーーー