「桜庭は呼び捨てなのに、俺はいつまでも名字なわけ?」
ちょっと拗ねたような
声でいう紀田に戸惑う
ってか今日の紀田、変!!
「いやー、今までずっと紀田って呼んでたし、今さら名前で呼べないってゆーか…………」
「まさか俺の名前知らないとか言わないよな?」
「なっ!!知ってるよ!!裕也でしょ!?」
ば、バカにしやがって!!
ってしまった!!
「はい、今いったー。」
なんてクスクス笑う紀田
畜生!!!嵌められた!
引き寄せられている体
抱き締めている腕が
さらに強くなる
「もう一回言って?」
「い、言わない/////」
「へぇ。じゃあキスするよ?」
「っ!!!」
こいつはまたなんてことを!!
でも、してほしいかも………
「いいよ」
「あー、ダメだ。やっぱしない」
「は!?」
「裕也って呼ぶまでしてやんない」
このやろう!!!
お前は小学生か!!!
「ゆ、………うや」
「ん?何?」
「ゆうや…………っ」
「聞こえないな」
「裕也!!」
ゼェハァゼェハァ
く、くそ!!
何て恥ずかしいんだ!
「よくできました」
ぐいっと頭を紀田の方に
寄せられて唇が重なる
「………んんっ」
こんなキス久しぶりすぎて
ついていけないよ…………
「…ん………んぁっ」
「相変わらずエロいな」
「///////////////!!!」
でも、こんな恋愛も
悪くないよね?
だって、めっちゃ
幸せだもん!!

