「じゃあ、電気消すぞ」
紀田の言葉に
みんなが頷き
電気が消えたーーーーー
蝋燭の明かりだけが
室内に灯る
何故なら外はもう
真っ暗だから。
シーンとして
初めて気づいたけど
外、雨降ってるみたい。
「せーのっ」
「「「Happy birthday to you♪Happy birthday to you♪Happy birthday dear ゆあ♪Happy birthday to you ♪」」」
鈴の掛け声とともに
皆が一斉に歌いだし
私は、その歌が
終わるなり
フゥッと蝋燭の火を
吹き消した。
電気をつけて鈴がケーキを
取り皿に分ける
そんな時ーーーーー
ーーーーー事件は起きた。
ピカッ
ドンッ!
急に光ったかと思えば
瞬時に音がなる
私はそれがなんなのか
一瞬にしてわかった
雷だーーーーーーーー
「きゃぁっ」
鈴が可愛らしく叫ぶ
私にもこれくらいの
可愛さがあればなーとは
思うけど、だって………
雷怖くないんだもん!!
と心の中で叫ぶ。
ピカッ
ドンッ!
雷は鳴り止まずに
激しさを増してゆく
プツッ
え?
いきなりの事態に
戸惑いを隠せない………
まさかの停電!?

