「ちょっ!女の子に普通そんなこと言う?信じらんない……」




「事実」



ちょー、ムカつく!!!




なんなのこいつっ!!!




「相変わらずの仲だねー。」




私の後ろの席にいる鈴が
私たちのやり取りを見ながら
そう呟く。




「私とこいつに仲なんてない!強いていうなら犬猿の仲!私が犬でこいつが猿っ!」




指をさしてドヤ顔混じりに言う




「は?俺が犬で、お前が猿の間違いじゃなくて?ってか、人に指さすなって小学校で習わなかったわけ?」





私と紀田の会話はいつも




ああ言えばこう言う
こう言えばああ言うを
繰り返している。




「だいたい私は鈴と話してるんだから、話しかけないでよ!」




「じゃあ、静かに話せ。声がでかすぎてうるさくて寝れないんだよ」




いつでも平然で無表情に
言い返してくる紀田には
イラつきしか出てこない




ほんっと性格悪っ!!!