そんな思考回路を
張り巡らせながら
金閣寺や清水寺など
名所を回る
「そろそろ、お昼たべよっか」
「うん」
私の言葉に
みんなが頷き
近くの飲食店へ
足を踏み入れたーーー
ーーーーーーーーー
「いやぁ、京都楽しいね!」
「楽しいねー」
食事も終わりみんなで
のんびりしながら会話する
「そういえば羽麻くんとゆあって付き合ってるんだよね?」
「そうだけど?」
「二人でデートしてきなよ」
「ブブーーーッ!!……」
鈴のいきなりの発言に
びっくりした私は
思わず口に含んでいた水を
吹き出してしまった……………
「鈴!いきなりどうしたの!?」
「え…いや、その………」
「おい」
鈴が紀田を見ながら
ばつ悪そうな顔をする
それと同時に低く冷めた
声が私の耳を掠める
私は鈴を不思議に思いつつ
声を発した人物
紀田へと視線を動かす。
「あ………」
「あ…じゃねえだろ。いい度胸してんなバカ猿」
紀田がにこやかに笑う
しかし目が笑ってない。
目の前にはびしょ濡れの紀田
こ、これ……
やばくない!?

