「え、てかさ。こんだけの人数いてさ、誰にも見られてなかったのかな?」
ふと疑問に思った事を口にする。
夕食前までは確かにいた。
伝統聞かされてたし……
「さあ?夕食後とか、みんな部屋にいたんじゃないかな?」
鈴が冷静に答える
「でも、夕食のとき……女将いなかったよね?」
「あ、そういやいなかったかも。」
栞奈と阿部さんが
顔を見合わせる
なんかさ………これ
探偵っぽくね??
不謹慎かもしれないけど
なんかわくわくしてきた!!
「ねえ、みんなで犯人突き止めない?」
「え……」
私の提案に
みんながドン引く。
「やめときな。事件に巻き込まれるよ」
「そ、そうですよ内倉さん」
「ゆあ、やっぱ大丈夫?」
大丈夫だから頭を
ガン見しないでくれ、鈴。
「まず、部屋から出れないし…」
ごもっともです栞奈様……
「ですよね……」
こうして私の探偵ごっこは
一瞬にして幕を綴じたので
あったーーーーー
ーーーーーー完ーーーーーー
って終われるか!!!

