みんなで広間へ
向かうべく部屋を出た。
楽しい楽しい
温泉旅行のはずなのに
まさかの殺人事件だなんて
ありえるワケがない!!
しかし、そんな私の思いも
次第に変わってく重い空気と
たくさんの生徒に警察官を
見たら…………
全てが現実なわけで…
「えー、数時間前に……女将さんの 藤木 百合子さんが遺体で発見される事件が起きました。犯人はもしかしたらまだ、この旅館に潜んでいるかもしれません。
みなさんからのお話も伺いたいので部屋から出ないようにお願いします」
警察官の話を聞いて
みんな部屋に戻って行く
ーーーーーーー
一人一人事情調査を受け
私の番が来たけれど
「何も分かりません」
これしか言えない………
って当たり前だろーがぁあああああ!!
「え、何?人がどんな思いで、文化祭頑張ったと思ってんの?ねえ……ねえ。ねえ!!!」
鈴の肩を揺さぶりながら
思いきり叫ぶ
「ちょ、ゆあ…揺れてるっ、揺れてる!脳が!」
「あ、ごめん…」
私は我に返り
鈴から手を離した。
「でも、不気味だよね。てか、うちらの学校貸し切りでしょ…犯人はうちの生徒か、旅館の人しかいなくね?」
栞奈が眉をひそめる
「た、確かに……」
それに私も頷くーーーーー

