「りん、いくつだったー?」
「えーと、33かな」
「お、私の後ろじゃん」
また鈴と前後なんて
運がよすぎるぜ!わたしっ!
ーーーーーーーー
全員のくじ引きが終わり
席を移動させる……
「いぇーい、また一緒だね」
私が拳をつき出すと
鈴も拳をつくり
わたしのにコツンと
ぶつける………
なのに…………
何故、隣に紀田が
いるんだぁあああ!!!
私は心の中で
頭を抱え込む……
なぜ最後の窓側の列だけ
席が1枠少ないのだろうか……
誰だ、席替えしたいなんて
言った生徒は!!!
名乗りでなさい!!!
頭の中でしょうもない
ことを考えながら
隣の紀田をガン見する
「なに?何か用」
かつて言われたこと
あったような台詞を
述べ、私の方へ視線を向ける
「べ、別に何も………」
「あっそ、じゃあ見んな。きもい」
カチン
そうでした。
こいつはこーゆー男でした。
「あんたこそ!何で隣にいんのよ!?」
「知るか。くじ引きに聞け」
くじ引きに聞けって………
くじ引きに聞いたって
返事が返ってくるわけ
ないだろーがっ!!!
「だいたい、なんであんたは……いつもそんな偉そうなのよ!?何様?」
「前にも言っただろうが。……俺様だって」
「こ、このやろっ!!」
「はい、そこうるさい。仲良いのはわかったから、静かにしろ」
私が熱い鉄拳を喰らわせようと
拳を振り上げたとたん
尼川先生が気だるそうに
注意する…………
仲がいいだと?
やっぱ前言撤回だ!!!
この糞教師ぃーーーーーーっ!!

